治療だけでなく予防のための通院を心がけましょう
虫歯や歯周病になると、自覚症状が現れてから治療をおこなう方が多いのですが、歯を残すためには自覚症状が現れる前の治療や対策・予防が必要です。
当院では、治療はもちろんですが、歯を残すための予防にも力を入れており、定期検診を強くおすすめしています。
全身の健康につなげるためにも、ぜひご利用ください。
こちらのページでは、一般歯科の内容についてご紹介しています。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
- 歯がしみる
- 歯が痛い
- 歯がグラつく
- 歯が浮いた感じがする
- 響くような鈍い痛みがある
- 詰め物やかぶせ物が取れた
一般歯科の診療内容について
一般歯科とは
一般歯科は、虫歯や歯周病治療、入れ歯治療など、一般的な歯科トラブルを解決する診療科目です。
保険適用の治療が多いため、保険診療としてよばれることもあります。
虫歯や歯周病は進行具合によって治療内容や治療期間が異なり、悪化すればそれだけ治療の痛みが強くなる傾向にあります。
歯をできるだけ長く残したい方や、痛みの少ない歯科治療を受けたい方は、自覚症状がでる前の治療がおすすめです。
具体的にどのような治療をおこなうのかを、次でご紹介していきます。
歯周病治療
●歯周病とは
歯周病は、歯を支える周囲の組織が感染する病気です。
初期の段階では歯ぐきが少し赤くなる程度ですが、進行するにしたがい出血や排膿(膿が出ること)、さらには歯のグラつきまで起こるようになります。
最終的にはまったく噛めない状態になり、抜歯をせざるを得ないケースも少なくありません。
目立つような痛みをともなわずに進行していく点が、歯周病の怖いところです。
●放置することのリスク
歯周病は、放置して治るものではありません。
治療を先延ばしにすればするほど悪化して、治療期間が長くなっていきます。
歯ぐきの炎症が酷くなれば、そのぶん治療時の痛みも強まりますので、注意が必要です。
また、歯周病で歯槽骨(しそうこつ)が溶かされると、その上にのっている歯ぐきが下がり、見た目的にも悪くなる傾向にあります。
●治療内容
当院では「歯を失わないサポート」「年齢に応じたサポート」を意識して治療をすすめていきます。
歯周病は身体の衰えのなかでも、病的な衰えにあたり、正常な状態にもっていくことが大切です。
歯周病の原因は、歯ぐきに付着した歯垢や歯石です。
それらは細菌の塊であるため、早めに除去しなくてはいけません。
進行を停止させることが重要です。
基本治療として、スケーリングとよばれる歯石除去をおこない、歯ぐきのなかをきれいにしていきます。
それを数回繰り返し、歯周病の改善がみられるかをチェックします。
もし改善がみられなければ麻酔をして歯ぐきを開き、歯の根っこ部分に付着した歯石や感染組織を徹底して除去することが必要です。
歯周ポケットが深くなればなるほど外科手術が必要になる確率は高くなるため、早めに治療を受けて歯周ポケットが深くならないように工夫をしましょう。
歯垢や歯石が大量につかないよう、定期的なクリーニングをおすすめします。
虫歯治療
●虫歯とは
虫歯は、糖を栄養とする菌が出す酸で歯が溶かされる病気です。
進行段階はC0~C4の5つに分けられ、C1のエナメル質う蝕までは自覚症状がない方が少なくありません。
C2の象牙質う蝕まで進むと痛みを感じるようになり、それ以上進行するとかなり強い痛みを発する傾向にあります。
C4まで進むと抜歯の可能性がとても高くなりますので、注意が必要です。
●放置することのリスク
虫歯が歯の神経が存在する歯髄(しずい)まで進行すると強い痛みを発しますが、まれに痛みをともなわないまま進行するケースがあります。
壊死した歯髄を放置すると、歯の内部で細菌がさらに増殖し、根っこの先から菌が外にでて歯槽骨を溶かしはじめます。
●治療内容
当院は、患者様自身が将来歯を失ってつらいお気持ちにならないようにすることを目標としています。
患者様一人ひとりに、虫歯予防として必要な知識をお伝えするとともに、フッ素やクリーニングといった予防も欠かしません。
虫歯治療では、虫歯の範囲はもちろん、お口の開き具合や削った後の穴の詰めやすさ、審美性、長持ちに対する要求度、治療にかけられる費用や時間など、さまざまな面を考慮して、その方のベストな治療をおこないます。
とくに初期の段階であるC0やC1の場合は、治療するべきなのかしないべきなのかの見極めが大切です。
ブラッシング指導でのお手入れの改善と、フッ素やクリーニングでの予防がしっかりとできると判断した場合は、無理に歯を削ることはしません。
自然治癒(再石灰化)ができるようサポートし、進行するようであればそのときにはじめて歯を削って治療をおこないます。
根管治療
●根管治療とは
根管治療とは、歯の内部の歯髄や感染組織を専用の器具を使って除去する治療です。
神経を抜く処置を抜髄(ばつずい)根管治療といい、抜髄根管治療をした歯が再び感染した場合におこなう処置を感染根管治療といいます。
歯は神経を抜いたからといってすぐに痛みが止まるとは限りません。
痛みが強くでているときは麻酔も効きにくいため、注意が必要です。
また、噛んだときに浮いた感じがしたり、階段の上り下りや走ったりしたときにその歯にだけ鈍痛が起こるようであれば、感染根管治療が必要な可能性が高いため、早めに歯科医院で調べるようにしましょう。
●根管治療が必要な歯を放置するリスク
歯の内部で菌が増殖すると、根尖から菌がもれだして歯槽骨を溶かし始めます。
歯槽骨が溶かされてできる膿の塊を根尖病巣(こんせんびょうそう)といい、徐々に拡大していきますが根管治療をおこなわない限りなくなることはありません。
原因の歯だけでなく、隣接するほかの歯にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
●治療内容
抜髄根管治療は、麻酔後に歯を大きく削り、リーマーやファイルとよばれる器具で歯髄を除去した後、根管の表面を滑らかにします。
ガッタパーチャとよばれるゴムを使って空洞になった根管内を埋めて土台を立て、最終的な被せ物をしたら治療は終了です。
感染根管治療は、神経が生きていない歯におこなうものであるため、麻酔は必要ありません。
リーマーやファイルを使って過去につめたガッタパーチャを取り除き、感染部位を徹底的に除去します。
あとは、感染根管治療と同じ流れです。
根管治療は一般的に完治率が低いとされている治療です。
使用する器具と知識によって成功率に大きく差がでるため、信頼できる歯科医院で受けるようにしましょう。
歯科用顕微鏡と唾液の侵入を防ぐラバーダムを使用して治療をおこなうところがおすすめです。
歯が抜けてしまった方への治療
保険で製作する入れ歯と、自費で製作する入れ歯は、審美性だけでなく耐久性、機能性などすべてにおいて仕上がり具合が全然違います。
どちらもプラスチックをベースに作られますが、保険適用のものは金属を使わずにプラスチックのみで製作するため厚みがあり、本数が多ければそれだけ違和感が強くなるのが特徴です。
総入れ歯であれば、慣れるまで結構な時間がかかる方も少なくありません。
自費であれば、表からはみえない床の部分を金属を伸ばして薄く作ることができるため、保険で製作した入れ歯よりも違和感を大幅におさえることが可能です。
●精密入れ歯
自費で製作する入れ歯は、すべて精密入れ歯です。
入れ歯は、上下の奥歯のかみ合わせの精度や、型取りのテクニックで仕上がりに大きな差が生まれます。
同じ工程でも術者の経験で変わるため、注意しなくてはいけません。
当院では、一つひとつの工程を丁寧におこない、できるだけ長く使える質の高い入れ歯をご提供しています。
●部分義歯
部分義歯とは、1〜13本程度の歯の喪失を取り外し式の歯で補う治療です。
短期間、低コスト、歯を削るといったリスクを回避して歯を作りたい方におすすめしております。
●保険と自費のブリッジについて
保険で製作するブリッジは、基本的に銀歯をつなげたものになるため、審美性に劣ります。
好きな素材を自由にえらべる自費のブリッジは、審美性が高く、汚れがつきにくいため長持ちする傾向にあります。
●インプラントについて
インプラントは、チタン製のボルトをあごの骨のなかに打ち込み、それを軸に人工の歯をかぶせる方法です。
保険は使用できないため自費のみとなりますが、見た目や使用感が天然歯にもっとも近い治療であるため人気です。
一般歯科の保険診療と自費診療について
保険診療について
保険診療は、噛む機能を回復させるための最低限の治療をおこなうものです。
使用する材料には限りがあるため、かならずしも納得のいく治療が受けられるわけではありません。
とくに審美性は低い場合が多く、銀歯がその代表です。
審美性を高めるには、保険診療ではなく自費診療での治療をおすすめします。
●入れ歯の作り直しには制限がある
一度入れ歯を保険で製作したら、半年間は入れ歯を作り直すことはできません。
これは保険のルールで決まっているため、どうしても必要な場合は自費で作成することになります。
保険で製作した入れ歯は、全体がプラスチックでできているため落とすと割れやすく、割れ方によっては修理ができなくなるので注意が必要です。
自費診療について
自費診療は、使用する材料に制限がないため、審美性はもちろん耐久性や機能性も高い治療がおこなえます。
必要最低限の保険診療とはちがい治療後のトラブルが起こりにくく、歯を長持ちさせる効果もあるため、トータルでみると保険治療より自費診療をして、そのあとは予防に力を入れる方がお得です。
●歯科医院で設定金額が異なる
自費診療は、治療費を好きに設定することができるため、歯科医院によって異なります。
安ければいいというものではないため、治療に使用する機材や医院の実績などを調べてから決めることをおすすめします。
再発予防の大切さについて
再発予防には定期検診が必要不可欠
当院の詰め物やかぶせ物には、ほとんどすき間や段差がないので、歯磨きが楽です。
しかし、どんなに質の高い治療をおこなっても天然歯と人工物の境目がある以上、虫歯の再発のリスクはあります。
再治療になると、前回よりも悪条件下の治療になるかもしれないため、そうならないよう予防に力をいれることが大切です。
再発を防止できれば歯の寿命を延ばすことも難しくはありません。
また、虫歯だけでなく歯周病にも注意が必要です。
歯周病は進行すると悪化が加速します。
未然に防げるのが一番良いですが、発症した場合でも軽症の状態で止められるよう早めの治療やケアを心がけましょう。
定期検診では、患者様一人ひとりにあった予防とアドバイスをしております。
●ご自宅でも質の高いセルフケアを
予防効果を高め、虫歯の再発を防ぐには、歯ブラシだけのお手入れでは不十分です。
汚れの除去率をあげるために、フロスや歯間ブラシなどの補助用具を取り入れましょう。
使い方についてはブラッシング指導でわかりやすく説明しています。
お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
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治療途中の歯があります。
治療の続きをしてもらえますか? -
治療の続きからできるかどうかは、歯の状態によって決まります。
長期間放置した歯であれば続きからではなく、また一から治療をしなければいけないケースも少なくありません。
まずは一度当院へご連絡ください。
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麻酔が苦手です。
虫歯治療はどこまで麻酔なしでおこなえますか? -
C1の初期段階までは、麻酔無しでの治療がおこなえます。
麻酔が苦手な方や、痛みに弱い方にこそ早期発見・早期治療が可能な定期検診がおすすめです。
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定期検診はどのくらいの頻度で受けるべきですか?
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お口のなかの状態によりますが、基本的に3ヶ月に1回のペースになります。
磨き残しが多い方や、歯石・着色が付きやすい方には、1~2ヶ月に1回の検診をおすすめしています。
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虫歯や歯周病を予防すると口臭はおさまりますか?
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口臭にはいくつか種類があり、健康な方でも起こる口臭を生理的口臭といいます。
起床時や緊張時などに唾液の分泌量が減ることで起こる口臭で、これは完全になくすことができません。
虫歯や歯周病が原因で起こる口臭は病理的口臭といい、原因をなくすことでおさえられます。
▶「口臭」ページはこちら
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歯周病は再発しますか?
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お口のなかの環境が悪ければ、歯周病は再発します。
再発を予防するためにも、定期的なクリーニングとレントゲン検査を受けるようにしましょう。
▶「歯周病」ページはこちら
著者 Writer
- 谷本 隆(タニモト タカシ)
- ■資格:歯科医師
■生年月日:1966年12月31日
■血液型:B型
■出身:神奈川県
■趣味:登山、ランニング、ロードバイク、モーターバイク、温泉めぐり、食べ歩き、他
■得意な診療:審美、歯周病、インプラント
■ご来院されるお客さまへ一言:健康で楽しい人生のお手伝いを、お口の健康からサポートします!
診療案内
MEDICAL
一般歯科
一般歯科では、虫歯・歯周病治療、入れ歯の作製・調整などおこないます。
一般に良くあるお口の病気ということでそのほとんどは健康保険でおこなえます。
歯周病治療
歯を失う原因として一番多いのが歯周病です。
気づかないうちに進行し、さまざまな口腔内の不具合を招きます。
また近年、歯周病と全身疾患との関係が明らかにされ、糖尿病・心疾患・早産などのリスクを高めるとされています。
小児歯科
お子様の成長発育に合わせたむし歯予防や歯周病(歯ぐきの炎症)予防、むし歯の治療、そして歯並びやかみ合わせの治療を通して、健全な永久歯列咬合を育成してまいります。
予防歯科
予防歯科とは、虫歯や歯周病になってから行う治療ではなく、発生を防ぐ予防的処置のことです。
既に虫歯や歯周病が治療が終わった患者様では、 再発を防ぐためのメンテナンスを行います。
矯正歯科
当院では専門医のおこなうお口全体の矯正治療ではなく、費用を抑えた部分矯正を中心におこなっております。
全額的な矯正が必要な場合は、実績のある専門医とチームを組んで患者様のご要望に添った治療をおこないます。
審美歯科
歯の色、歯の形、銀歯、変色といったことにお悩みの方多いのではないでしょうか。
そういった患者さんの悩みを解決したり、美しい歯や口元をつくるのが審美歯科の役割です。
インプラント
インプラント治療は、外科と入れ歯の両方の高度な能力が必要とされる治療です。
当院長は、25年以上にわたるインプラントやそれに関わる義歯・外科・歯周病治療などの経験をインプラント治療に活かしています。
ホワイトニング
当院では、「大切なイベントの前に歯を白くしたい」「笑顔にコンプレックスがある」「コーヒーやタバコによる歯の着色が気になる」といった方に比較的費用を抑えた処置(ホワイトニング)をご提案します。
口腔外科
専門医でないとおこなえないリスクの高い処置を除き、当院の口腔外科で対応できることが多いです。
歯周病の手術や小帯異常などは日常的におこなっていますので、お気軽にご相談ください。
セカンド
オピニオン
「かかりつけの先生とは違った意見を求めたい」「治療が上手くいっているのか第三者に診てもらいたい」といったお考えをもたれている方は多いと思います。
当院ではセカンドオピニオンにも対応しています。
お気軽にご相談ください。
当院のご紹介
ABOUT US
谷本歯科医院
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